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○0351『処女懐胎』

『処女懐胎』
著者名:岡田温司 出版社:中公新書 文責 国語 坂本 幸博

 キリスト教は一神教である。しかし、神の子イエスを筆頭に、多くの「聖人」たちが存在する。キリストの母マリア、そのマリアの母であるアンナ、洗礼者ヨハネなどは、彼ら自身が広く信仰の対象となり、旧約聖書では「モーセの十戒」で禁止されている偶像崇拝の形で信仰されている。私にはこうした点がキリスト教の「おもしろさ」に思えるのである。
 さて、聖書にはさまざまな「不思議な記述」がなされているが、その最たるものはマリアの「処女懐胎」であろう。生物学的にはあり得ないことが起こっているのであるが、それはいったいどういう意味を持っているのだろうか。
 当該図書では、神話的視点はもちろん、人類学的、ジェンダー的な視点、さらには家族論の観点からも考察を加えている。
 また、マリアの夫でありながら、キリストの誕生には無関係とされる「養父ヨセフ」とはどういう人物であり、聖書においてはどういう描かれ方をしているのかにも着目している。さらに口絵には23の絵画が紹介されており、その読み解きも含めて興味深い記述がなされている。特にヨセフに関しては、年老いた男として描かれていることが多く、その意味づけは非常に重要であるといえる。
 当該図書から学ぶべき点は、一つの問題を突き詰めていく際には、常に多角的な視点を持たねばならないということである。
 さて、ここでは述べられていない多角的な視点を一つ加えたい。実はローマ時代には「現実」に処女懐胎した女性が何人もいたと伝えられている時期がある。その「処女懐胎」とは現代でいうところのいわゆる「未婚の母」という意味で使っていたようである。これは、なぜそうした意味で使われることになったのか、多角的な視点から厳密な考察がなされなくてはならない問題の一つであろう(こうした意味での処女懐胎に関しては、当該図書では全く述べられていないのであしからず)。


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