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○0381『マグダラのマリア-エロスとアガペーの聖女-』

『マグダラのマリア-エロスとアガペーの聖女-』
著者名:岡田温司 出版社:中公新書 文責 国語 坂本幸博

 聖書には二人の有名なマリアが登場する。一人はキリストの母とされる「聖母マリア」であり、もう一人は、元は娼婦であり、イエスと出会うことによって悔悛し、その教えを広めることになるマルタの姉妹である「マグダラのマリア」である(以下、本文では特に断りのない場合、「マリア」とは「マグダラのマリア」を指す)。
 現在、新約聖書には、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの四人による福音書が載せられているが、実際にはマリアも福音書を残しているといわれている。しかし、現在の新約聖書には「マリアによる福音書」は載せられていない。それはなぜであろうか。また、その原因はどこにあるのであろうか。
 マリアは四人の福音書において、キリストの磔、埋葬、そして復活という重要な場面において必ず登場している。しかしながら、その扱いには、それぞれ多少ならぬ差違がみてとれるのである。特に、ルカはこのマリアをあまり評価せず、場合によっては、おとしめようとしているのではないかと思えるほどの描写をしている。そこでは、使徒の中の使徒と呼ばれたペテロとの対立が具体的に述べられている。
 マリアは多くの絵画にも題材として取られている。初期においてはその多くが半裸であり、数々の装飾品を身につけた正に「娼婦」としての側面が強調されている。ところがその後は、聖女たちの規範としてのマリアが数多く描かれるようになり、マリアに対する評価がその時代によって、変化していることが伺えるのである。
 当該図書では、多くの文献を当たるとともに、いわゆる「絵画の読み解き」を合わせて、マリアという存在を浮かび上がらせようとしている。この姿勢は、当時ヨーロッパ文化の基本であったキリスト教の聖女という対象を、科学的に捉える視点として絶対に必要なものである。
 我々は常に「多角的な視点」で対象をみていかなくてはならない。


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