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○0396『津軽三味線ひとり旅』

『津軽三味線ひとり旅』
著者名:高橋竹山 出版社:中公文庫 文責 国語 坂本幸博

 高橋竹山は本名を定蔵といい、平内町小湊の人である。幼いときに麻疹で失明し、三味線を鳴らして、各地を「門付け」して歩く、いわゆる「ボサマ」として生きてきた。戦後、「津軽民謡の父」と呼ばれた成田雲竹に弟子入りし、その歌に三味線で伴奏を付けた。現在歌われている津軽民謡の伴奏のほとんどは竹山の手によるものである。
 最終的には人間国宝にまでなり、その三味線は正に伝統芸能として立派なものであるが、他のボサマやイタコ、また新潟の瞽女にもみられるように、自身を過小評価しているといえる。このことは、かつて盲人たちがそれだけしいたげられてきたことを意味している。
 当該図書は、竹山が話した内容を佐藤貞樹が書き留めたものである。本文では津軽方言が巧みに表記されて取り入れられている。津軽方言を知るものであれば、その魅力に引き込まれるのであるが、他方言の話者にしてみれば分からない部分が多くなってしまう。本文は津軽方言の雰囲気を出しつつ、万人に分かるように工夫されており、その部分だけにも一見の価値がある。
 現在、津軽三味線の全国大会には、正に「全国」から参加者が訪れるようになっている。また、若手演奏者の中には、CDをリリースし、エレキギター等他の楽器とコラボレーションするものまで表れている。そのことによって、これまで津軽三味線など馬鹿にして見向きもしなかった若者がそうした形で三味線を聞き、高い評価を与えている。
 そのこと自体はとてもすばらしいことである。津軽三味線は一つの楽器である以上、その使い方は限定されるべきものではない。しかし、私はそうした人たちにこそ、伝統的な津軽三味線を聴いてほしいと思うのである。
 私自身、24歳からの約五年間関西で生活していた時、ゴールデンウィークに弘前城桜祭りの映像と共に、津軽民謡がテレビからながれてきたのを聴いたときには、思わず涙がこぼれてしまった。「ふるさとは遠くにありて思うもの」である。しかし、ロック調の津軽三味線を聴いても、よいとは思うが涙は出てこない。伝統的な津軽三味線の伴奏や津軽民謡には、津軽に生活する我々の魂を揺さぶる何かが存在しているのである。それをみなさんにもぜひ感じてほしい。

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