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○0420『呂布』

『呂布』
著者名:加野厚志 出版社:PHP文庫 文責 国語 坂本幸博

 呂布は三国志において、最強と描かれつつ、傍若無人な言動をとる非道の人であると表現されている。そのように描かれる原因は、丁原と董卓をという二人の養父を殺害していることによるところが大きい。
 董卓殺害の場合は、董卓が暴政を敷き、悪逆非道を尽くしていたことや、王允がその養女である美貌の踊り子、貂蝉を使い「連環の計」を仕掛けたことなど、他に原因を求めることもできなくはない。しかし、丁原殺害は、董卓から奮威将軍の地位と名馬「赤兎馬」という二つの恩賞をちらつかされたことによるものであり、そこに同情の余地はない。
 二人の養父を殺害したという汚名を着ながらも、呂布は赤兎馬と共に戦場を駆け抜け、数々の武功を挙げていく。その颯爽とした姿は「人中の呂布、馬中の赤兎」と絶賛されるのである。
また、呂布の周囲には陳宮や張遼、高順といった腹心の部下達が集まり、妾姫である貂蝉もその側を離れることをしない。ここには、傍若無人ながらも、何か憎めない、人間的な魅力を備えた呂布像が表現されている。だは、呂布の魅力とは何であろうか。
 それは「人間としての弱さ」ではないだろうか。人間誰でも、清廉潔白でありたいと願いつつも、金銭や出世などの欲望には負けてしまうことが多い。我々は呂布の物語に触れることによって、自身の弱さを見せつけられているのではないだろうか。作中において貂蝉は呂布の魅力は「一本気で子どものように無邪気」であることといっているのは、とても印象深い。
 その呂布は最後まで人間的弱さを隠すことはない。曹操、劉備といった三国志の英雄達の前に、縄目の恥を受けて引きずり出された際に命乞いをして張遼に一喝される。その場面は、当該図書においては、降伏したのは亡母の「生きよ」という教えに従ったまでのことであり、命乞いをしている訳ではないと描かれている。
 これから当該図書を読んでみたいと思う方は、最後の場面をそのように描いた著者の考えを想像しながら読み進めていってほしい。


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