ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0423『日本語と私』

『日本語と私』
著者名:大野晋 出版社:新潮文庫 文責 国語 坂本幸博

 学習院大学文学部教授として日本語研究に数々の業績を残した著者の自伝的ともいえるエッセイである。
 小学校時代から始まり、旧制一高(現在の東京大学教養学部、千葉大学医学部、同大学薬学部の前身となった旧制高校)受験から合格、そこでの勉学の事が述べられている前半部分と、日本語研究者として活躍する時代の後半部分からなっている。
 私が興味を持って読めたのは、前半部分に登場する多くの教員を描いた場面である。
 痩身短躯、炯々たる眼光、目を閉じて生徒の読みを聞き、目を開くと毅然として斜め上方を凝視して解説する漢文の原重治。繊細で生き生きとした身のこなしから発せられる明晰なことばを生徒達の心にしみわたらせた古典の板谷菊男。「これまで教えてこられた生徒の中で一番できたのは誰ですか」という生徒の問いに「そうだねえ。芥川はできたね」と答え、教室を静まりかえさせた英語の岡本忠之丞。著者が関わってきた教員は皆、個性豊かで、生徒の心に強く打ち付ける何かを持っている人たちばかりである。
著者は優秀な研究者であるが、旧制一高には当時の合格者28人中28位という最下位の成績で入学する。そうした中、努力を続けてこられたのは、教員と動機の仲間達の支えであったことを強調している。
 現在、「学校」という場で学ぶ人たちの多くにもこのような経験を積んでほしいと考える。そのためには、もっと魅力的な教員が増えなければならないだろう。


最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -