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○0441『日本の方言地図』

『日本の方言地図』
著者名:徳川宗賢編 出版社:中公新書 文責 国語 坂本幸博

 日本語は話されている範囲の広さに対して、非常に方言の豊富な言語であるといえる。その原因は、さまざまに考えられているが、山岳地形などによる自然の境界の存在や、江戸時代の幕藩体制によるともいわれている。
 日本で初めて方言が意識された研究は柳田国男の『蝸牛考』である。そこでは「周圏論」や「周圏的分布」と呼ばれる解釈が紹介される。要約すると、古いことばほど辺境に存在し、新しいことばほど中央に存在するというものである。それがまるで水に石を投げたときの波紋のように美しく現れているのが「かたつむり」の方言形なのである。
 以来、半世紀の空白を経て、国立国語研究所が全国的に大規模な言語調査を行う。その成果が『日本言語地図』(全6巻)である。その成果の中から、方言解釈の典型的ないくつかの型を紹介しているのが当該図書である。
 筆者は、長く大阪大学で方言の研究に携わってきた一流の研究者であるため、その内容は大変読み応えのあるものになっている。しかしながら、方言という一般の人間にとっても身近な題材をあつかっているため、大変読みやすいものにもなっている。
 当該図書を読み進めていくと、日本の方言はさまざまな所から影響を受けていることが分かる。「かぼちゃ」の方言形は外来語の影響を受けており、「しもやけ」の方言形は気候の影響を受けている。また、古典語自体が方言形として残っていたり、古い発音が方言形として残っているものもあり、大変興味深い。
 最後に蛇足ではあるが、筆者のことをもう少し詳しく紹介する。その名字からも分かるとおり、世が世であれば紀州藩の当主となったであろう方である。しかし、本人はそういったそぶりを全く見せない方だったと聞いている。それでも、気品や威厳は周囲ににじみ出ていたそうである。

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