ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0442『親鸞に至る道』

『親鸞に至る道』
著者名:三國連太郎 出版社:光文社 文責 美術 木村顕彦

 個人的に、俳優・三國連太郎に対しての興味が尽きない。出演映画に関しては、最近『釣りバカ日誌ファイナル』を観たくらいだが(・・・)。
 三國氏は、ある時期から親鸞について調べ始める。その成果は『白い道』という小説にまとめられ、同作は三國氏自身監督を務め、映画化されている。
 小説『白い道』に関しては、私は文庫版全3巻を買い求め、手元に置いている。だが、自分の気持ちからか、なぜか読めずにいる。
 親鸞についての小説『白い道』を読めずにいた中、出会ったのが本書である。本書では、三國氏と親鸞の出会い、そして『歎異抄』に関する考察、三國氏の人生について書かれている。
 私が本書を読んで興味深く思ったのは、『歎異抄』についての三國氏独自の解釈だ。『歎異抄』は親鸞の死後、その弟子・唯円によって書かれたものである。『歎異抄』が書かれた時、唯円は70歳ころだろうから、「ボケもそうとうはげしかったのではないか」と、三國氏は捉えている。また、『歎異抄』における「善人」、「悪人」は、現在考えられている善人・悪人ではなく、ジョウエ(きれい・きたない)の価値観に基づく差別思想があった時代背景の中での「善人・悪人」と捉えなければならないのではないかという本書での指摘はとても刺激的だ。古典において、現在と同じ言葉でも、書かれた当時とは意味合いが違うものは数多くある。三國氏はそこまで想像して『歎異抄』を読み込んでいるのかと感服してしまう。三國氏による同様の読み込みは、親鸞が全国を周って布教した時、各地には方言があり、親鸞の説く教義は十分に機能しなかったのではないかという仮説にまで及ぶ。まさに俳優ならではの着眼点だ。それらの仮説を読んでいくと、「俳優は誰かを演ずるとき、そこまで想像して役作りするのかもしれないな」ともうかがえる。なんとも刺激的な一冊だ。

最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -