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○0444『エチ先生と銀の匙の子どもたち 奇跡の教室-伝説の灘高国語教師・橋本武の流儀-』

『エチ先生と銀の匙の子どもたち 奇跡の教室-伝説の灘高国語教師・橋本武の流儀-』
著者名:伊藤氏貴 出版社:小学館 文責 国語 坂本幸博

 現在、神戸市の灘中学・灘高校(中高一貫教育である)は有数の進学校として知られ、東京大学合格者数も毎年上位に名を連ねている。しかし、灘高校も昔から進学校だったわけではない。昭和二十五年、「公立高校のすべり止め」と認識されていた灘中学・灘高校で、一人の国語教師が「生徒に本当の学力を身につけてもらいたい」との願いから前代未聞の「奇跡の授業」を展開する。その内容は教科書を一切使わず、三年間かけて一冊の薄い文庫本を読むというものである。
 通常、読み流してしまうであろう箇所を、一言一句丁寧に「読み解き」、登場人物の感情を追体験する。また、分からない語句や名詞などが出てくれば、しっかりと理解できるまで徹底的に調べていくというものである。
 教師の名は橋本武。灘で50年間教壇に立ち続けた男である。戦後のスピード社会、効率第一主義に逆行するように、ゆっくりとした「味読・遅読」、スロー・リーディングを提唱している。結果、その橋本の授業を受けた昭和43年卒業組が「私立高校として史上初の東京大学合格者数日本一」の偉業を成し遂げるのである。
 当該図書はNHK総合で放送された「ザ・コーチ」という番組を受けて、綿密な取材のうえでまとめられたものである。放送時から多くの反響があった番組であるが、当該図書はその内容が詳しく述べられている。
 ここで述べられていることは、昭和の時代以上に「効率重視化」の時代となっている現代社会を生きる我々がよくよく考えていかなければならないことであろう。「無駄をはぶく」や「てきぱきと効率よく」といったことは確かに重要であり、聞こえも見栄えもよいものではある。しかし、その中で、本当に大切なものが失われているのではないかということを、よく考えていかなければならない。
 我々は常に物事の本質をとらえ、「かっこのよさ」にだまされないようにしなくてはならない。橋本流はとても大切なことを我々に提示しているのである。
 ある時、級長が「先生、このペースだと200ページ終わらないんじゃないですか」と質問したことがある。それに対する橋本のことばは、蓋し名言である。
 「スピードが大事なんじゃない。すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる。じっくり取り組んで自分で見つけたことは一生の財産になる。」
 要約なのですばらしさは半分も伝わらない。ぜひ、自分の目ですべて読んでみてほしい。

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