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○0460『見えるものと観えないもの』

『見えるものと観えないもの』
著者名:横尾忠則(対談) 出版社:筑摩書房 文責 美術 木村顕彦

 本書は、画家横尾忠則の対談集である。対談相手は映画監督黒澤明、映画評論家淀川長治、芸術家草間弥生、臨床心理学者河合隼雄、博物学者荒俣宏、他多数と多岐にわたる。・・・考えてみると、多くの対談集を通じて、私は河合隼雄氏の言葉を聞いている気がする。それだけ河合氏の仕事は幅広かったのだろう。
 ともあれ、主役(ホスト役)は横尾氏である。私が本書で興味深く読んだのは、荒俣氏との対談の中で繰り返される「狂気」についての話だ。そこで語られている「狂気と美術は切っても切れない関係でありながら」「現代美術には狂気を受け入れないという素地がいつの間にかできていて・・・」という点には大いに納得した。と、同時にそれは奇妙なことだとも感じた。なぜなら、20世紀から21世紀にかけてのいわゆる現代美術の作品には作者の精神をダイレクトに訴える作品が多いようにも見えるからだ。あるものの「再現」ではなく、自分の中にあるものを外に出すとき、作者は自分の中の狂気(自分は他人と比べて変わっているのだろうか、とか「普通・世間一般」という問題を考える心)と自ずと向き合う。その「狂気」を排除して現代美術は成立しえないと私は思うのだが。・・・おそらく「狂気」を客観的に捉えることができた上で作品化できたらいいのかもしれない。と、思いつつも横尾氏や草間氏ら一流の現代美術作家はそういった理屈を踏み越えて制作しているようにも思えてならない。

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