ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0467『働かないアリに意義がある』

『働かないアリに意義がある』
著者名:長谷川英祐 出版社:メディアファクトリー新書 文責 理科 井上嘉名芽

 本書はれっきとした生物学の読み物である。社会性昆虫と呼ばれるハチやアリの生態についてわかりやすく説明している。ハチなどのワーカー(働き蜂)はみなメスである。本当は女王蜂以外でも、メスであれば自分の遺伝子を子孫に残したいと本能的に動くことが考えられるが、社会性昆虫はそうはしない。それは社会性昆虫の生殖の方法に秘密が隠されている。要するにワーカーが子どもを産むよりも女王蜂が生む方がワーカーに近い遺伝子が残るのである。これはどういうことなのであろうか。
 ■わが子より妹がかわいくなる4分の3の仮説■
 我々ヒトやシロアリなどの大多数の生き物は「倍数倍数性」という性決定様式を有しており、オス、メス共にゲノム(ある生物の頭の先まですべてをつくるために必要な一揃いのDNAのセット)を二組ずつもっている。ヒトの染色体数の表し方は「2n=46」である。これは「2n」によってゲノムが何組あるかを示し、「46」によって、ゲノム2組で46本の染色体をもつことを表す。
 ところが、アリやハチなどの膜翅目は「単数倍数性」と呼ばれる特殊な性決定様式をもっており、父と母の両方を持つ受精卵(2倍体)からはメス(2n)が、ゲノムを一組しかもたない単数体の未受精卵(女王が精子による受精をしないで生む卵)からはオス(n)が生じる。オスはメスの半分量しかゲノムをもっていない。
 この「単数倍数性」により、女王に妹(ワーカー)を生んでもらう方が自分と同じ遺伝子を親から受け継いで共有している度合い(血縁度)は4分の3になる。娘が自分の娘(女王にとって孫娘)を生んだとしても、その血縁度は2分の1のため、自分で娘を産むより妹を育てた方が沢山遺伝子を残すことにつながる。
 この社会性昆虫の話を詳しく理解するためには、本書にある図を見ながらじっくり読み込んで欲しい。

学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

03月 | 2017年04月 | 05月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -