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○0480『記号論への招待』

『記号論への招待』
著者名:池上嘉彦 出版社:岩波新書 文責 国語 坂本幸博

 「記号学」はスイスの言語学者ソシュールから始まり、アメリカの哲学者パースが「記号論」として大成したものである。ソシュールは言語の記号性に目を付け、「ラング」と「パロール」という概念を利用して言語を説明しようとした。
 記号というものを簡単に考えると、コミュニケーションを円滑にするものであるといえる。コミュニケーションの際に伝達の対象となるのは、物品を売買したりすることとは違い、人の「思っていること」「感じていること」など非常に抽象的であり、目に見えないものである。コミュニケーションは共通のもの(common)を生み出す働きであり、そこで抽象的なものが意味を担って「記号化」することが必要になるのである。ものの名前などはその最たるもので、「犬」は/’inu/という音素の連続から、「毛の生えた、ワンワン吠える小動物」を連想するのである。
 しかし、ここでは「犬」という記号が表すものは、まだ非常に抽象的である。犬には毛の生えていないものもいれば、大型のものも存在するのである。ところが、その「記号」があまりに厳密であれば、我々のコミュニケーションには大きな問題が発生するのである。
 我々は、表現が曖昧であればあるほど、そこに誤解の生まれる可能性があると考える。そのため、他者に対して「もっと具体的に」などといった要求をするのである。しかし、「犬」という曖昧な表現がなければ、我々は会話の中で、いついかなる時でも「柴犬」「秋田犬」「チワワ」「シェパード」など細かく種類をいい分けていかなくてはならないのである。
 これは、円滑なコミュニケーションにとっては、甚だ不自由なものといわざるを得ない。ものごとを円滑に運ぶためには、ある種の曖昧性が重要になってくる。人間は機械ではないのである。
 話がどんどん脇道にそれてしまったが、当該図書を読むことにより、論理的な思考とは、どういうものかを身につけると同時に、それに関連したさまざまなことを考えてほしいと思うのである。

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