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○0549『パンタグリュエル物語』(ラブレー第二~第五之書)

『パンタグリュエル物語』(ラブレー第二~第五之書)
著者名:ラブレー・渡辺一夫訳 出版社:岩波文庫 文責 国語 坂本幸博

 前回の書評で取り上げた『ガルガンチュワ物語』の主人公である「巨人王ガルガンチュワ」の息子である「パンタグリュエル」の物語である。
 父のガルガンチュワ同様幼い頃から「異彩」であり、揺りかごに入っている時から、その食事は4600頭分の牛の乳であり、挙げ句の果てには、牛そのものを手で引き裂いて食べ出す始末である。
 幼い時分はそうした異彩さを放つパンタグリュエルも成長してからは、その才に異彩を放つ。非常に難解な論争を公平に、しかもきわめて正しく裁いたり、イギリスの大学者を論争で打ち負かしたりするのである。
 また、戦いの場面でも、乾喉族や巨人族と戦う際には、知将と呼べるほどの策略を用いている。もちろん、父である、ガルガンチュワ譲りの豪快さも持ち合わせているが、それ以上に、「知恵」の面が表現されている。
 この話は、全四巻と非常に長く、また、『ガルガンチュワ物語』と同様に、突然、戯曲調になったり、詩集のようになったりする。そのめまぐるしい展開に読み手がついて行けないことも容易に想像される。しかし、そこを乗り越えていくと、その中身や手法に引き込まれ、どんどん読み進めていくことができるはずである。
 『ガルガンチュワ物語』そしてこの『パンタグリュエル物語』において、ラブレーは痛烈な社会批判も行っている。そうした点にも注意を向けて読んでみると、かなりの秀作であるといえるのではないか。奇妙な言い方になるが「がんばって読んでほしい」作品である。


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