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○0561『言語-ことばの研究序説-』

『言語-ことばの研究序説-』
著者名:サピア・安藤貞雄訳 出版社:岩波文庫 文責 国語 坂本幸博

 かつて言語学を学ぶ人間は、サピアの『言語』、ソシュールの『一般言語学講義』、ブルームフィールドの『言語』を絶対に読まなくてはならないとされていた時期があるように思う。私自身、方言の記述を専門に学んできたので、いわゆる「国語学」の専門書ばかりでなく、「一般言語学」の専門書に目を通すように指導教官にいわれてきた。当然、上記の三冊は早い段階で目を通し、その後の研究の基盤になっていった。
 ソシュールは言語学のみならず「記号学」や「構造主義」にも深く関わっており、ブルームフィールドはアメリカの言語学の世界において、構造主義の第一人者として多大な影響力をもっていた人物である。
 その二人と比較するとあまり目立たないかもしれないが、サピアは偉大な言語学者であり、アメリカの先住民族の言語研究に多大な足跡を残したのみならず、民俗学者として、その弟子であるウォーフと共に、文化・風俗研究にも大きく貢献している。
 サピアの考え方で一番有名なのは「ドリフト」であろう。日本語では「駆流」や「偏流」と訳される概念であるが、言語がある一定の方向にまるで生き物のように意思をもって変化していくことを捉えたものである。
 現代日本語での「ら抜きことば」や「敬語の問題」など、そして古典語から現代語にかけても、二段動詞が一段動詞になっていくことなどは、この「ドリフト」で考えてみると、また違った見方ができるかもしれないのである。
 言語学や日本語学(国語学)、また英語学を学んでいる人以外は少々難しく感じるかもしれない。しかし、分かるところだけ拾い読みしてみるだけでもかまわないので手に取ることによって、自分の中に何か新しい発見があればそれはすばらしいことではないだろうか。

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