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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○0572『0歳児がことばを獲得するとき』

『0歳児がことばを獲得するとき』
著者名:正高信男 出版社:中公新書 文責 理科 井上嘉名芽

 ヒトの赤ちゃんはいつから、言葉を認識し始め、話すのだろうか。ヒトは進化の過程で二足歩行を手に入れた。そのおかげで、「咽頭」スペースを大きい比率で獲得できた。このスペースこそが多様な言語を発生できるようになった所以である。
 生まれて間もない赤ちゃんは、お母さんが呼びかけてもおいそれとは声をあげて応答することすら出来ない状態に置かれている。それでもともかく、お母さんの語りかけ直後に声を立てたならば、返事があったと見なし、生後8週齢から一致率を計算してみた。始めの頃は20%のあたりであったが、12-14週齢を過ぎたあたりから、値はどんどん増加していく。要するに三ヶ月過ぎたあたりから急激に赤ちゃんは機会があれば、お母さんへ語りかけを真似し、返事をしようと待ち構えているのである。それば後の「模倣」であり「オウム返し」となるのである。赤ちゃんは特に母親の真似を一生懸命するのである。
 また、アドルフ・ポルトマンというスイスの発生学者が著した『人間はどこまで動物か』という本に「ヒトの赤ちゃんは本来よりも生理的早産の状態で、この世に生まれてきている」という説を展開している。他の動物は大抵、生まれてまもなく一人で歩き出したり、比較的速い段階で独り立ちする。それに引き替え、ヒトほど生まれてから手のかかる生き物はいない。しかし、ポルトマンはこの「生理的早産」のおかげで外界の豊富な刺激を多数受けることができたと言っている。まさにその初期の経験が、ヒトの発達のスタートラインをほかの動物と根本的に違えることに作用したとポルトマンは主張している。
 とにかく、ヒトは自立するまでの長い間、保護者の手厚い保護が必要だが、そのおかげで他の動物が獲得し得ない、いろいろな能力や技術を獲得したのだと考えると、生物とは不思議でならない。


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