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○0573『日本語はなぜ変化するか-母語としての日本語の歴史-』

『日本語はなぜ変化するか-母語としての日本語の歴史-
著者名:小松英雄 出版社:笠間書院 文責 国語 坂本幸博

 これまで何度か紹介している著者が日本語の変遷を、主に文法形式からみていった著作である。文法とは言語を運用する規則である。我々は中学・高校において、現代語文法と古典文法を学ぶ。それによって、我々は日本語に関する多くのことを理解し、いわゆる「古典」も読めるようになると信じられている。
 しかし、著者は学校教育の「国文法」は日本語史を理解するうえで、全く役に立たないばかりか、むしろ妨げになるといっている。当該図書の、特に「補説」をよく読むことによって、国文法の立脚点を知り、国文法の考え方を知れば、用語が古めかしくて役に立たない理由も、古典文法が古典の作品を読み解くうえで、役に立たないという理由も理解できると述べている。
 私は大学で日本語学(国語学)を学び、現在高校で現代文・古典の指導をしている。そうした私自身は、筆者の考えは非常に支持できるものだと考えている。我々、国語教育に携わる人間は当該図書を絶対に読まなくてはならない。そして仮に批判するのであっても、読んだうえで、反対する根拠をしめしたうえで批判しなくてはならない。
 そうしたことから、当該図書はぜひ高校生諸君にも読んでほしいと考える。学校で当たり前のように解説・説明されていることが、実はいかにあやふやなものであるか、またさまざまな研究者がいわゆる「諸説」を展開しているにもかかわらず、教科書では特に根拠を示さないままに一つの「説」が、まるで絶対のものであるかのように掲載されているということをよく理解したうえで、高校生諸君は授業に臨んでほしい。
 物事のとらえ方、考え方を学ぶという点において、当該図書の筆者の著作を読むことは大いに参考となろう。当該図書を読むことで、「日本語史」について考えを深めると共に、「考える」ということはどういうことなのかを、じっくり「考えて」ほしいと、私は「考える」のである。

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