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○0627『外套・鼻』

『外套・鼻』
著者名:ゴーゴリ・平井肇訳 出版社:岩波文庫 文責 国語 坂本幸博

 ロシア文学の巨匠ドストエフスキーをして「我々は皆、ゴーゴリの『外套』の中から生まれたのだ。」といわしめた作品である。ある貧しい下級役人が外套を新調することになる。それは彼にとっては大金をはたかなければならないことであり、そのために彼は慎ましい生活をさらに辛抱したものへと変えていくのである。
 しかし、彼はその苦しい生活に次第に慣れ、新しい外套ができあがる日を楽しみに生きていくのである。そして、外套ができあがる。彼はさっそうとその外套を着て仕事場に出かける。彼の仕事場はその話題で持ちきりとなり、宴会まで行われる始末である。
 ところが、その「すばらしい」日々も長くは続かない。彼のその外套は追いはぎに奪われてしまうのである。彼はその外套を取り返すために、警察や有力者たちを頼るのであるが、彼らは全く動いてくれない。結局、外套は「戻らず終い」になってしまう。そして、そのことが原因で彼は命を落とすことになる。その後、彼は幽霊となり、夜な夜な通行人の外套を奪い続けていくのである。
 ゴーゴリはこの作品を通して、何を伝えたかったのであろうか。一見、滑稽に見える主人公は、どういう役割を果たしているのだろうか。一読しただけでは非常にわかりにくく、とても難解な作品であろうと思う。こうした作品は、繰り返し読むことが重要である。繰り返し読むことにより、これまで気付かなかったことに気付くことができる。さらに、年数をおいて(例えば、十年後、二十年後)読むことで、自身が全く違った読み方をできるようになっているかもしれない。
 一読して「分かりづらい」で澄ませるのは、非常にもったいない。良さがわかるように自身を鍛えていってほしい。


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